商標審査基準改訂のポイント① 出願人と引用商標権者に支配関係がある場合の取扱い

  • 04, 07, 2017
  •   
  •  ②IPニュース 
  • 商標審査基準改訂のポイント① 出願人と引用商標権者に支配関係がある場合の取扱い はコメントを受け付けていません。
Pocket

 

今回は、前回予告のとおり、商標審査基準〔改訂第13版〕のポイントについてご説明します。

 

ポイント① 出願人と引用商標権者に支配関係がある場合の取扱い

他人の同一・類似の先行商標が存在する場合、商標登録を受けることはできません(商標法4条1項11号)。

これについては従来、出願人と引用商標権者の関係性に関わりなく適用されてきました。

しかし、今般の改定で、出願人と引用商標権者が一定の関係にあり、かつ、引用商標権者が当該商標登録出願が登録されることを了承している場合に特別に登録を認める取扱いが定められました。

一定の関係とは、親子会社の関係にある場合に限られ、具体的には、以下の(1)又は(2)の関係をいいます。

 

(1) 引用商標権者が出願人の支配下にあること

(2) 出願人が引用商標権者の支配下にあること

<(1)又は(2)に該当する例>

(ア) 出願人が引用商標権者の議決権の過半数を有する場合

(イ) (ア)の要件を満たさないが資本提携の関係があり、かつ、引用商標権者の会社の事業活動が事実上出願人の支配下にある場合

 

(1)又は(2)に該当する旨の主張に加え、

(3) 出願に係る商標が登録を受けることについて引用商標権者が了承している旨の証拠

の提出が求められます。

 

詳しくは4月3日付改訂の「商標審査便覧」をご参照ください。

こちらの方が、商標審査基準よりも詳細に記載されていました。

 

商標審査便覧 42.111.03

出願人と引用商標権者に支配関係がある場合の取扱い

https://www.jpo.go.jp/shiryou/kijun/kijun2/pdf/syouhyoubin/42_111_03.pdf

 

コンセント制度に似ているのですが、商標審査便覧には「いわゆるコンセント制度の導入を認めたものでもない」と、念押しのように記載されています。

この書き方に、何か特許庁の思惑を感じますね。

 

それでは、次回は②精神拒絶についてご説明します。

 

Comments are closed.

Powered by WordPress. Theme by Arinio