- 川原﨑
- 愛子
- Aiko
- Kawarazaki
入社年 | 2010年 |
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職種 | 弁理士 |
経歴 | 理系の大学を卒業後、しばらく実家を手伝ってから入社。2022年に弁理士登録。有機材料、高分子材料、有機合成、繊維などが得意分野 |
現在の仕事とこれまでのキャリアについて教えてください
特許技術者としてアスフィで働きながら勉強して、試験に合格できました
有機材料、高分子材料等の化学分野を中心に、特許の出願から権利取得、異議申立などを担当しています。他の技術担当者の方と基本的には同じですが、国内外の特許出願と中間処理をメインに行っています。
大学時代は粒子工学の研究室で学び、卒業論文は電子写真印刷に関するもので、そのときに少し特許に触れていました。大学卒業後、実家を手伝う中で法律に興味を持ちアスフィに入社。特許技術者として化学分野を幅広く担当してきました。働きながら資格取得を目指して勉強を続け、2021年に弁理士試験に合格しました。第2子を妊娠中に勉強し、出産後に受けた試験で合格したので、このときはうれしさもひとしおでした。
知財の世界に興味を持ったきっかけ、特許事務所の仕事を選んだ理由を教えてください
法律を使って人の役に立つ仕事をしたいという想いから弁理士を目指しました
家業の手伝いをしていた際に、弁護士の先生と出会う機会があり、法律を扱う仕事に興味が湧きました。私も何か法律に関わる仕事ができないか、法律と理系の知識を使って誰かの役に立てないかと調べているうちに、弁理士の仕事にたどり着きました。オフィスワークを希望していたことも、特許事務所を志望した理由でもあります。
入社後の印象について教えてください。
業務面でも、勉強面でも先輩方に支えてもらいました
特許に関する知識はゼロで入社しました。法律面でも、技術面でも、想像していた以上に勉強することが多く非常に大変でしたが、少しずつ知識を増やしていきました。先輩方には業務の習得でかなり助けてもらいました。
弁理士試験の勉強も大変でした。実は参考書を捨ててはまた購入して、あきらめそうになってはまた取り組み……の繰り返しでした。ここでも先輩方に勉強に付き合ってもらったり、話を聞いてもらって、ようやく弁理士になる夢が叶いました。時間がかかった分、この資格は大事にしようと思っています。合格して、仕事に対して少し自信が持てたように感じます。
仕事のどんなところに楽しさや、やりがいを感じますか?
技術について深く掘り下げることや幅広い技術に触れられることが魅力です
1つの技術分野を掘り下げるだけではなく、さまざまな技術分野に触れられることが楽しいです。これだけ幅広い技術に触れることができるのは特許事務所ならではだと思います。
喜びはやはり特許が取れたとき。出願時に描いたストーリー通りに特許が取れると嬉しいですし、また途中にアクシデントがあったとしても、周りに相談しながら、知識と経験でアクシデントを無事に乗り越えて特許を取得できたときの喜びは大きいです。
アスフィの仕事を一言で言うと? また仕事をすすめるうえで、大切にしていることは?
アスフィでの仕事は楽しいに尽きます
もちろん責任も大きいですが、一言でいうなら、アスフィでの仕事はやはり「楽しい」。もはや人生の一部のような感じです。毎日、担当する案件にどっぷり浸かっています。
仕事を進める上では、技術を正しく理解すること、クライアントの希望を丁寧に汲み取ることを大切にしています。一つ一つの情報を正確に積み上げていけば、発明のポイントがどこにあるのかクリアになりますし、逆に問題点も見えてきます。そうすると議論すべき点が整理され、最終的に良い特許に繋がると感じます。
仕事とプライベートの両立はどうされていますか?
正確な判断を続けることが、上手な両立への近道だと思います
入社前は分かっていなかったのですが、特許事務所は期限に追われる仕事でもあります。スケジュール通りに仕事を進めることには、今も苦労しています。
以前は、残業や休日出勤をしていましたが、子どもができたタイミングで仕事の進め方を見直し、最近は業務時間内に仕事を終わらせるように努めています。急に休みを取らないといけないこともありますので、仕事をいつ抜けても混乱しなくて済むように、一つ一つの判断を丁寧に行うようになりました。また子育て中はどうしても時間に制限があるので、短い時間で多くの情報を処理できるよう、空き時間を使って、これまで以上に法律や技術を勉強するようになりました。
これからチャレンジしたいことは? 知財の世界や特許事務所を目指す人にもメッセージをお願いします
提案力を磨いて、日本の競争力に役立つ弁理士になりたいです
もっと提案力のある弁理士になりたいと思っています。クライアントの希望通りに書類を作成するだけではなく、どうすればビジネスに有効な特許になるか、そのためには何を準備し、どんな制度を活用してもらったらよいか、といったことを積極的に提案していきたいです。
また担当した案件が製品化され、わたしたちの暮らしが豊かになっていると思うと、そこに携われたことに大きな喜びを感じます。知財を通じて、新たな技術を守り、活かす。知財業界を目指される方には是非この魅力を感じて頂きたいです。
同僚から見た川原﨑さん
担当の技術分野は異なりますが、入所時から仲良くしてもらっておりプライベートでも家族ぐるみでお付き合いさせていただいています。仕事も子育ても前向きで明るく積極的な姿勢で取り組んでいるところを尊敬しています。
弁理士
太田 香苗
ご自身の案件を細かいところまで丁寧にケアされている。事務からの信頼も厚い方だと思っています。案件についてご相談する時も親身に話を聞いてくださる方です。
外国特許事務
藤 友味