実務を通して専門知識が身に付き、英語のスキルも高まる

外国特許事務業務に携わっています。具体的にはPCTの出願手続きと、PCT出願から各国移行に係る手続き、審査請求手続き、クライアントへの報告書類作成、各種案件の期限管理業務および現地代理人とのメールでのコレポン業務です。
大学卒業後、行政機関の総務事務の仕事で、所員の勤怠管理業務、官用車配車業務、受付などを担当していました。特許事務の仕事については、転職活動をしているときに初めて知って、特許に携われる仕事という点に興味を抱きました。

専門的な知識と英語力が求められる業務のため、自分自身のスキルを高めることができると思ったのが第一の動機です。また、産業の発展に貢献できる業界であるという点にも惹かれました。
英語を使う仕事という条件は、転職活動をするにあたって、最初は視野に入れていなかったのですが、求職相談員の方から「英語のスキルを活かした仕事を探してみては？」と助言をいただいて意識し始めました。
英語を活かして、「手に職」と言えるような専門的な仕事をしたいと思い探してみると、貿易事務などと並んで外国特許事務がありました。また知人で、特許事務所で働いた経験がある人がいて、「大変だけど、やりがいがあるよ」とアドバイスされたのも後押しになりました。

まず所員の方々の業務スピードの速さに驚きました。また、きれい好きな人が多いせいもあってか、社内が清潔で静かで、集中しやすい環境が整っていると感じました。
もう１つ、印象的だったのは、未経験の人に丁寧に指導をする体制があるということです。未経験だからといって臆することなく、飛び込んでみる価値はあると思います。専門的な仕事になるので、私のように腰を据えて長く働き、手に職をつけたいと思う方にはお勧めできると思います。

専門知識、専門用語、各国の制度や法律など必要な知識は多岐にわたりますので、業務を覚えることには苦労しました。最初は、特許庁発行の手引きなど、目を通したほうがいい資料を先輩が案内してくれますが、自分でさらに深掘りして根拠となる法律などを調べていかなければなりません。全てを教えてもらえるわけではありません。やはり自分で疑問をもつことが大切です。また、実務で英語を使用することの難しさも痛感しました。

「お客様の信頼と確実性」です。所長をはじめパートナーの方々がよくおっしゃるので、私たちも常に心がけています。
これを実践している一例として、誤字を無くすよう注意しています。お客様へのご報告書類、納品用データ等全ての業務においてダブルチェックをかけ、ミスを防いでいます。そうした小さなミスも減らし、確実に業務を行うことが、信頼につながっています。お客さまと事務側は対面で会うことはほとんどなく、メールか書面でのやり取りのみです。そこでのミスの少なさも、信頼を得るうえで重要なのです。

特許業界は比較的、残業が多い印象があるのですが、アスフィはできるだけ残業せず、時間内に集中して仕事をする社風です。
私はフレックス出勤ですが、急な依頼が入るなどがない限りは、通常は18時頃には退社しています。休みも年末年始はカレンダー通りで、お盆休みがないかわりに7月～9月に夏休みを3日間とることができます。有給も申請しやすく、趣味の時間などももちやすいので、ワーク・ライフ・バランスはとれるほうだと思います。

現在、入社7年目となり、出願に関しては一通り経験させてもらったと思います。今後は引き続き自分の担当業務を誠実に行うことに加え、後輩の育成に注力していきたいと感じています。
そのうえで、ですが、積極的に特許の知識を深めて、イレギュラーな手続きでも確実に行えるようになりたいと考えています。