田村
まい
Mai
Tamura
入社年 2010年
職種 外国事務
経歴 当初は派遣社員として入社して1年後に、正社員となる

リーダーとして、同僚が気持ちよく働けるよう気配りするのも仕事です

私は、いわゆる「中間」段階である拒絶理由通知の発行以降、特許が登録になるまでの部分を担当しています。そうした手続きの期限管理と、外国への指示発信も行います。
そのほか、鑑定、情報提供など、また外国から国内への仕事の取次といったところも業務に含まれています。
2023年1月からは、7人が所属する外国事務の部署でリーダーを務めています。部署内の3人は勤務経験の長いベテランで、4人が勤続2~3年目の若いメンバー。年代が違っても、みんなが気持ちよく働けるように配慮するのも私の大事な仕事です。

未経験からでもスキルを磨き、キャリアを積めば長く続けられる仕事と聞いて挑戦しました

派遣社員としてアスフィに入社したのがきっかけです。大学時代は法学部だったので、法律を扱うことには抵抗がありませんでした。また、英検を持っていたことや高校時代に英語留学の経験もあったことから、派遣会社からアスフィを紹介されたんです。はじめは特許事務と聞いてもピンとこなくて、知識もありませんでしたが、派遣会社の方から、「資格を持っていなくても始められ、さらにキャリアを積むことで、スキルがついて、長く続けられる仕事です」と説明を受け、それならばとトライしました。
未経験からのスタートでしたが、サポート体制が厚く、支えていただきました。なんとかがむしゃらにやって14年、ここまで来られたと思います。

子育て・介護など、状況に応じた働き方ができ、長く続けやすい職場です

もちろん上下関係はありますが、風通しが良く、フラットな人間関係のなかで仕事ができます。働くママも多い環境ですし、学校からの突発的な呼び出しなどにも、同じ部署の同僚で互いにカバーしようという雰囲気があり、それも仕事を続けていくうえでありがたいことだと感じています。
また、フレキシブルに働けるのも魅力です。子育てだけではなく介護などでも、その時々の状況に応じて在宅勤務・時短などの申請ができます。限定的に、「この月は、こういう事情があって週1日、在宅を取り入れたいんです」というようなことも認められ、これは長く働き続けたいと思っている人にとっての利点だと思います。

期限管理は取りこぼしのないよう、二重三重にチェックして細心の注意を払っています

出願をすると、いつまでにこの手続きをしないといけないというルールが定められています。なかには延長できるものもありますが、絶対延長できなくて、リカバーできない期限があり、そういうのを落とすと大変です。お客さまの権利の部分は、お金に換算できません。
ですので、期限管理は二重、三重にセーフティネットをかけ、事務担当者個人だけで管理せずに、複数の確認チェックができるよう事務所全体のファイルで行います。事務の仕事としては、期限を把握し、きっちりと周りの人にも仕事をやってもらう必要がありますし、不安があるときは適宜、どうなっているか確認して、細心の注意を払っています。

何度も拒絶される出願も、そのやり取りを通して愛着が湧くことすらあります

特許手続の流れを、子育てとなぞらえて考えてみると、非常に面白く感じられます。
出願=誕生で、拒絶理由=子どもが非難される、というように(笑)。新規性や進歩性は、子どもの特質・特性・つよみにあたります。我が子の秀でた個性を理解してもらえず、突き返されたとしても、「この特許はここが良くて、こうなんですよ」と、必死に説明しては、そしてまた突き返される……という流れで、通常はこうした出願・拒絶のやり取りを繰り返すことになります。
発明の中身自体は分からなくても、「ああ、また拒絶されて返されたか」というのが、何度もあると結構、その出願に愛着が湧いてきて、ついに登録に至ったら「やれやれ、ようやく手が離れて、一息つける」といった気分を味わえます。もちろん、緊張感も必要ですが、私自身、こう考えて楽しんで仕事をしています。

決まった手続きにもイレギュラーはつきもの。そのとき、考える力が決め手になります

自分で考える力と応用力が大切だと思います。もちろん、手続きの流れの一定の決まりはあるんですが、それでも必ずイレギュラーは起こります。そのとき、「あ、この件は以前のこの件とちょっと似ているな」「だからこうなのかな」といった、考える力が求められることがよくあります。別々の出来事を結びつける能力があると、うまくいくと思いますよ。

知識のアップデートは大変ですが、面白い仕事です

法改正など、常に知識をアップデートしていかなければならない大変さは常にありますが、特許出願の手続の思惑と結果が一致したときに、大きなやりがいを感じることができます。
私が担当しているのは外国事務という一部門ですが、全体的な流れや変化についていく必要があるので、時には事務所全体で勉強会をしたりもします。この業界に入ってから、普段、テレビでコマーシャルを見たり、ショッピングで気になる製品を見たりしたとき、「あ、これって特許出願しているのかな」と、常に気になります。携帯電話で画像を撮って調べたり、その話題を事務所で共有したりも。そうした蓄積が楽しく、とても面白みのある仕事です。

同僚から見た田村さん

優れた英語力をお持ちなことはもちろんのこと、気さくなお人柄からしっかりコミュニケーションを取ってくださるので、外国案件のイレギュラーな状況にも柔軟に対応してくださり、安心して仕事を進めることができます。

弁理士、特定侵害訴訟代理業務付記

水島 仁美

田村さんは、テキパキと仕事をこなし、案件のこともよく覚えていらっしゃるので日々、感心しております。今後も外国事務の頼れるリーダーとしてのご活躍を期待しております!

弁理士

酒井 俊樹

クロストーク

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