酒井
俊樹
Toshiki
Sakai
入社年 2012年
職種 弁理士
経歴 新薬の臨床開発職を経て入社し、高分子材料、繊維、製薬、医療などの分野を担当

特許出願書類の作成とその後の対応業務を行なっています

まずクライアントから特許出願の相談を受け、どのような発明として出願するかを決めます。その後で
特許出願書類を作成して特許庁に出願します。これが一連の業務となります。出願後には、特許庁から特許できない理由が記載された拒絶理由通知書が多くの場合に届きますので、それに対する応答書を作成します。また、発明が権利化された後に異議申立てがなされて取消理由通知が来た場合にも、私たちが応答書を作成します。そのほか、他社特許に対する異議申立も重要な業務です。

文章の力で発明を世に生み出せるのが魅力だと感じています

一般的には、発明は研究者がするものというイメージが強いと思いますが、実際には、弁理士や特許技術者が研究者から情報を聞き出し、ポイントを抽出して適切な表現で文章化することによって、発明は初めて世の中に生み出されるんです。
例えば、「持ちやすいペットボトル」の特許出願依頼があった場合、担当の弁理士はクライアントの研究者から、その形状や溝の位置、表面の素材といった情報を聞き出して、ペットボトルにこだわらずに新規性と進歩性が認められるポイントがどこにあるのかを見極めた上で、特許出願書類に発明の構成を詳しく記載していきます。書類の文言を一言変えるだけで、その発明の財産的価値が極めて向上することもあるんですよ。
いわば私たちが発明を創作しているとも言えるわけで、そこがこの仕事の最大の魅力だと、私は思います。特に、広い範囲で特許を取得できたときや、クライアントに喜んでいただけたときにはやりがいを感じますね。

創作性のある仕事内容に惹かれて、弁理士の道を選びました

私は大学・大学院でバイオ系分野の研究をしてから就職し、4年ほど深部静脈血栓症や冠動脈血栓症の予防薬を中心とした新薬の臨床開発に従事しました。その後、アスフィに入社し、現在に至ります。
特許事務所に興味を持ったきっかけは、大学時代の先輩に弁理士になった方がいたことです。前職の主な業務内容は、新薬の治験が実施基準に沿って適正に行われているかどうかをチェックすることでした。専門知識は必要でしたが、自分で創意工夫をする場面はほとんどありませんでした。先輩と会って仕事の話を聞くうち、創作性のある弁理士の方が自分には向いていると感じるようになって弁理士を目指しました。アスフィで特許技術者として働きながら試験勉強を続け、入社から約5年後に弁理士試験に合格しました。

対人調整力が役立った一方、書類作成では苦戦した時期もありました

前職では、治験を実施する医師に接する機会が多かったため、対人調整力やどんなときにも丁寧に接する姿勢が身についたと思います。これらのスキルが、今ではクライアントとやりとりをする際に役立っています。
一方、入社時には特許出願書類の作成スキルがゼロに近かったため、特許申請書類の作成業務にはかなり苦労しました。特許事務所では、文章を読み書きする機会が前職に比べて圧倒的に多いうえに、特許出願書類では、全体の論理の整合性はもちろん、細部まで高い精度が求められます。最初のうちはよく上司に誤記や論理的整合性等について指摘されてしまいましたが、入社から半年ほどすると慣れてきました。

上司や先輩たちの細やかで親切な対応に助けられました

私が入所したときにはメンター的な位置付けの上司がおり、細やかな指導やフォローをしてくれましたし、他の先輩たちも親切で面倒見が良く、入社して間もない時期には何かと助けてもらいました。先輩たちのクライアントに対する対応を見ていても、常に相手のメリットを第一に考えて、親身になって接している印象を受けました。
仕事ぶりや成果に対しても、事務所から正当に評価されていると感じています。私の場合、入社後しばらくはあまり多くの特許申請をできませんでしたが、次第に件数も増やせるようになり、それにつれて年収が大幅にアップしたこともうれしかったです。
ただ、この仕事はただ件数を多くこなせばいいというものではなく、1件1件の質が重要です。実力のある弁理士や特許技術者が丁寧に熟考して作業をしないと、権利の範囲が広く無効にされにくい高品質な特許は取得できません。アスフィでは、丁寧さとスピードをバランスよく兼ね備えた弁理士が高評価を受けていると思います。

仕事は平日に終わらせて、休日は子育てに全力投球しています

我が家では目下、二人の乳幼児の育児中です。子どもができて以来、プライベートは子どもの世話や家族のイベントが中心。以前は平日に終わらなかった仕事を休日に行うこともありましたが、現状では休日はほとんど仕事ができないので、平日に集中して仕事を終わらせるようにしています。その結果、オンとオフのメリハリがついて、適度なバランスで仕事とプライベートを両立できるようになりました。

多分野にまたがる発明にも対応できるように、幅広い知識を身につけたいです

幅広い分野にわたる技術の知識を身につけて、ジェネラリスト型の弁理士を目指していきたいと考えています。例えば先ほどのペットボトルの話で溝に特徴がある場合、弁理士にペットボトル関連の知識しかなかったら、従来なかった位置に溝をつけたペットボトルの発明で終わってしまい、なかなか発想を広げられません。しかし、幅広い分野の知識があれば、その溝のアイディアを、ペットボトル以外の容器や機械、乗り物などの他の分野にも広げられる可能性があります。
近年、クライアントからも、多分野にまたがる発明に関する特許出願の相談が増えていますし、出願戦略のニーズも多様化していると感じます。クライアントの事業形態やニーズに沿った出願戦略を提案できるように、日々の業務にもこれまで以上に打ち込んで、スキルを磨いていきたいと思います。

同僚から見た酒井さん

酒井さんは、一見、寡黙な感じなのですが、とても親切な人です。事務側の仕事も、ついでにやって下さるので、こちらは、後、体裁を整えるだけで良かったりするので、助かっています。

外国事務

田村 まい

酒井さんは、イクメンとして子育てを分担しながら、仕事も頑張っています。事務所では、中堅所員として、いい雰囲気を作っています。

特許技術者

小出 典宏

クロストーク

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